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年報
採用情報

2016年医療実績

はじめに

当院は2005年5月の移転新規開院から12周年を迎えました。
開院当初からの信条に従い、毎年の医療実績と全部門の活動内容をホームページおよび1年がかりで企画編集し院内にて無料配布する箕面レデーィスクリニック年報(最新12号 ひとまわりして。。。)でありのままに情報公開しています。特に、新しい命の誕生という家族史の重要な1ページを豊かに届けたい、そして産む時だけのクリニックにしたくないとの医療、事務、サービス各部門のスタッフの願いが詰まった診療や育児に役立つ年報での特集企画は好評でこのホームページでのダウンロードも可能です。
 さて、開院12年目(2016年5月から2017年4月まで)の手術・分娩・助産師外来などのデータを公開します。 時や暦は12の倍数が単位です。時計は12目盛りで一回りして長針は原点に戻り短針は次の目盛りに進みます。12年ひとまわりした我々ですが、人と人とのつながりをベースに分娩を通じてfamily historyを届ける使命という長針はぶれずに原点に回帰し、改善は短針として一目盛りずつ進め成熟していきたいと思います。

(文責 小西 )

分娩統計

1. 分娩数

12年目である本年は1033件(双胎5件含む)でした。
今後も数ではなく安全かつひととひとのつながりを最優先した分娩がご提供できるよう職員一同精進してまいります。その結果の一端が後述する元来低い当院の帝王切開率のさらなる減少にも表れているかと思います。

  • 分娩数 グラフ1

  • 居住地域 グラフ2


妊婦さんの居住地域は箕面市が48%、池田市と豊中市を合わせると計38%でした。
今後も北摂地域を中心とした患者様の母子医療に貢献できるように頑張りたいと思います。
  • ご紹介患者数 グラフ3


初診時から当院に妊婦健診に来ていただいた方は 61.0%であり、25.2%の方が近隣の先生方からご紹介でした。
妊婦健診は妊婦さんのご希望により、ご紹介いただいた先生方の診療所で、そして夜間や休診日は当院にかかっていただいています。
ご紹介いただきました先生方のご期待を裏切らないよう頑張りたいと思います。
2. 分娩全体概要(1033分娩 (双胎5分娩含む) )
  年齢 出産回数
(今回含む)
分娩週数 児の出生体重
平均 32歳9か月 1.79 39週3日 3060g
最小 16歳 1 26週6日 606g
最高 44歳 5 42週0日 4592g

3. 分娩時刻




じつに経膣分娩の41.0%が夜間に生まれます。夜間は皆様も大変ですが、我々も主治医として皆様のメモリアルかつ最も大事な一時になるべく立ち会えるよう頑張ります。
4. 児の性別



5. 初産婦と経産婦の比較

例年とほぼ同様の結果で、分娩週数は大きな違いはありませんが、分娩所要時間が初産婦さんの平均10.6hrに対し経産婦さんは5.9hrで短い結果でした。
初産婦さんの場合は外来での体重管理や運動などの指導を守られた方が比較的短い時間で産めていると思いますので頑張ってください。

  人数 年齢 分娩週数 平均体重 分娩所要時間(経膣分娩のみ)
初産婦 441 31歳5ヶ月 39週5日 3016g 10.6時間
経産婦 592 33歳9ヶ月 39週2日 3094g 5.9時間

6. 分娩様式

帝王切開は79例(全体の7.6%)でした。19%前後と報告される全国平均に比較して低率でした。
今後も医師、助産師、看護師が一丸となって自然な経膣分娩をめざしたいと思います。
そのうち予定帝王切開61例(全体の5.9%)の適応について表にしてみます。

  • 分娩様式
経膣分娩 954
予定帝王切開 61
緊急帝王切開 18
1033
  • 予定帝王切開適応
既往帝王切開 (帝王切開希望) 42
骨盤位 12
双胎 1
前置/低位胎盤 1
双角子宮 4
子宮筋腫核出術後 1

予定(選択式)帝王切開の適応は既往帝王切開後の反復帝王切開が最も多く、ついで骨盤位(逆子)でした。また、症例により、小児科医とさらに麻酔科医と輸血の準備の上で行えた帝王切開もありました。
今後もクリニック一丸となり安全な分娩をめざしていきたいと思います。


7. VBAC(帝王切開後経膣分娩)

近年、既往帝王切開後の経膣分娩(一般にVBAC)は通常経膣分娩に比較し、著明にハイリスクで、時に子宮破裂など母児の生命も脅かされることが報告されています。そのリスク率は、母児の安全を最優先して初回に帝王切開を選択された時と大差がない時も多くあります。さらに子宮破裂などに対する超緊急体制の完備は高次医療機関でも困難であり、実施施設が急減しています。ましてクリニックである当院ではこの超緊急医療体制が難しいことも事実です。
以上を外来で包み隠さず正直にお話ししています。そして十分ご理解いただいた上で、ご夫婦のご希望があればなるべく沿いたいと考えています。
本年、VBACにtryされる方の比率は49.0%でした。

  • VBAC グラフ1
  • 既往帝王切開後分娩(本年度)
 
VBAC 411 (51.0%)
予定帝王切開 395 (49.0%)
  • 既往帝王切開後分娩806例の転帰
分娩方法 転帰(結果)
予定帝王切開 395 (49.0%) 生児(健常児) 395
VBAC 411 (51.0%) 経膣分娩成功 398
緊急帝王切開 13 (3.2%)
子宮破裂 2(0.49%)
生児(健常児) 411

旧クリニック時代の平成12年から平成29年4月までの過去17年の統計も合わせて示します。
既往帝王切開後分娩は806例でVBACは411例(51.0%)です。
13症例(3.2%)で緊急帝王切開になりましたが358例で経膣分娩成功しました。
児は全例生児をかつ健常児をえました。子宮破裂は2例(0.49%)に発生しました。
2例とも幸い児分娩直後であったために児は無事でしたが、もし分娩早期に子宮破裂が発生していた場合は超緊急体制が必要であり、母児とも救命困難であったかもしれませんでした。
またそれ以外にもVBAC症例には産後弛緩出血や輸血症例などは認めました。
VBACとは数字のdata以上にハイリスクであることがご理解いただけると思います。

手術統計

  • 手術件数(流産手術、人工妊娠中絶除く) グラフ

手術件数は148件でした。

  • 手術内容 表
  件数
帝王切開術 79
子宮頚管縫縮術 46
円錐切除 13
他婦人科手術
(流産手術および人工妊娠中絶は除く)
10
148

内容は当院の性格上、帝王切開が予定と緊急をあわせ79例で手術件数の53%をしめていますが、これは当院の分娩のわずか7.6%(全国平均は19%前後)です。

予定帝王切開は麻酔科医が基本担当し、術中鎮痛だけでなく術後鎮痛のために硬膜外麻酔を併用し喜んでいただいています。
また特筆すべきは緊急帝王切開が、18例と全分娩のわずかに1.7%であり、開院以来の信条である産科・小児科・麻酔科医師、助産師、看護師が一丸となり安全かつ自然な経膣分娩の追求の結果と思っています。

助産師外来

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