医療実績
 
はじめに
箕面レディースクリニックは2005年5月に移転開院当初、医師は狩谷院長と私小西のみでした。
現在は、2008年2月小児科麻酔科もオープンし産婦人科5名、小児科2名、麻酔科2名になりました。
スタッフも佐藤、竹元、松田師長以下全職員でよりよい医療とサービスの提供を目指しています。
私の着任以来、我々自身の向上と反省のためにもホームページでの医療実績の公開と、医療実績と全ての分野の活動内容を交えた楽しい年報を発刊、院内にて無料配布しております。(開院3年目の第3巻は、今、悪戦苦闘しながら編集をしています。8月末に発刊予定です。)
今回、開院後3年目(2007年5月から2008年4月まで)の手術・分娩・助産師外来などのデータがそろいましたので公開します。
 
1. 分娩統計
 
1-1. 分娩数
 
3年目である本年は816件でした。
今後も、数ではなく、安全かつひととひとのつながりを最優先した分娩をご提供できるよう職員一同精進してまいります。
分娩数 グラフ1  
 
  人数
H12 195
H13 225
H14 257
H15 278
H16 103
開院1年 H17 512
2年 H18 670
3年 H19 816
居住地域 グラフ2 ご紹介患者数 グラフ3
居住地域
妊婦さんの居住地域は箕面市が46%、池田市と豊中市で計36%と全体の82%でした。
今後も北摂地域を中心とした患者様の母子医療に貢献できるように頑張りたいと思います。

ご紹介患者
初診時から当院に妊婦検診に来ていただいた方は64%であり、実に36%の方が近隣の先生方からご紹介でした。
妊婦検診は妊婦さんのご希望により、ご紹介いただいた先生方の診療所で、そして夜間や休診日は当院にかかっていただいています。
ご紹介いただきました先生方のご期待を裏切らないよう頑張りたいと思います。
 
1-2. 分娩全体概要
 
 
  年齢 分娩回数 週数 体重
最大 45歳 4 41週6日 4436g
最小 17歳 0 32週2日 1380g
平均 31歳8ヶ月 0.6 39週4日 3021g
 
 
1-3. 分娩時刻   1-4. 児の性別
 
 
1-5. 初産婦と経産婦の比較
 
帝昨年とほぼ同様の結果で、分娩週数は大きな違いはありませんが、分娩所要時間が初産婦さんの平均10.8hrに対し経産婦さんは6.3hrで短い結果でした。
初産婦さんはなるべく楽に短い時間で産めるように外来での指導を守ってくださいね。
 
 
  人数 年齢 分娩週数 平均体重  分娩所要時間(経膣分娩のみ)
初産婦さん 427 30歳5ヶ月 39週5日 2979g 10.8時間
経産婦さん 389 33歳2ヶ月 39週3日 3067g 6.3時間
 
1-6. 分娩様式
 
帝王切開は66例(全体の8%)でした。そのうち予定帝王切開は28例(全体の3%)でした。
その適応について表にしてみます。
分娩様式 予定帝王切開適応
 
既往帝王切開(帝王切開希望) 15
骨盤位 3
前置胎盤 3
低位胎盤 2
双角子宮、重複子宮 2
子宮筋腫 1
軟産道強靱 1
妊娠高血圧症候群 1
予定(選択式)帝王切開の適応は既往帝王切開後の希望帝王切開が最も多く、ついで骨盤位(逆子)でした。
一方、麻酔科、輸血の準備を整えたことで、前置胎盤や子宮形態異常などでも症例により、当院で行えた帝王切開もありました。
一方、緊急帝王切開は小児科医、場合により麻酔科医も立会えるため母児の安全はより一層増しました。
 
1-7. VBAC(帝王切開後経膣分娩)
 
当院では既往帝王切開後の経膣分娩(一般にVBAC)を患者様の御希望があれば行っています。
毎年、tryされる方の比率はほぼ一定です。
VBACは通常の分娩に比較し、著明にハイリスクになり、時には母児の生命も脅かされます。
当院の成績でもそれはうかがえると思われます。
そのことを十分ご理解いただいた上で、ご夫婦のご希望があればなるべく沿いたいと考えています。
VBAC グラフ1
 
既往帝王切開後分娩(H19)  
 
  平均週数 平均体重
VBAC 38(71.7%) 39週6日 3153g
予定帝王切開 15(28.3%) 38週0日 2927g
本年は53例(全分娩の6.5%)の方が過去帝王切開後の分娩で、うち38例(72%)の方が経膣分娩をtryされました。
分娩週数や児の体重などはVBACの場合は自然陣痛発来を待っていますので予定帝王切開よりも大きいです。
結果は幸いながら全症例で生児をえました。
1例は分娩進行せず緊急帝王切開になりました。
またVBAC症例には産後弛緩出血などは認める例はありましたが幸い輸血までには至りませんでした。
 
既往帝王切開後分娩170例の転帰
 
分娩方法 転帰(結果)
予定帝王切開
45 (26.5%)
生児(健常児)
45 (100%)
VBAC
125 (73.5%)
経膣分娩成功
123 (98.4%)
失敗(緊急帝王切開)
2 (1.6%)
子宮破裂
1 (0.8%)
生児(健常児)
125 (100%)
 
旧クリニック時代の平成12年から20年4月までの過去8年の統計も合わせて示します。既往帝王切開後分娩は170例でVBACは125例(73.5%)です。
2症例で緊急帝王切開になりましたが123例(98.4%)で経膣分娩成功しました。
児は全例生児をかつ健常児をえました。
子宮破裂は1例(0.8%)に発生しました。本例は幸いにも児は無事でしたが、母体は産後出血多量のため北野病院に搬送、子宮摘出にはならず、開腹による止血術と輸血を行い退院となっています。
分娩早期に子宮破裂が発生していた場合、最悪、母児とも救命困難であったかもしれず幸いでした。
VBACとは数字のdata以上にハイリスクであることがご理解いただけると思います。
 
2. 手術統計
 
手術件数 グラフ1  
グラフ1
手術件数は161件と増加しましたが、グラフ2を見ていただけば2006年11月から腹腔鏡、子宮鏡下手術システムの導入と麻酔科オープンにより全身麻酔が平日でも可能になったことから、婦人手術なかでも内視鏡手術が増加しました。
現在の分娩数増加の現状では、病床数の関係上、手術数も制限せねばならないのが心苦しい点です。
また当然ですが、悪性の可能性がある症例、長時間の難手術が予測される症例は、高次医療機関にお願いしています。

表・グラフ2
内容は産科手術である、帝王切開術や双胎症例など早産予防の子宮頚管縫縮術が多いです。
しかし、婦人科手術も全体の42%も行うことができました。
特に内視鏡下手術は婦人科手術の52%を占めました。今後も病床数の許す限り実施していきたいと考えています。
手術内容 表・グラフ2  
 
  件数
帝王切開術 66
子宮頚管縫縮術 25
子宮外妊娠手術 3
腹式子宮全摘出術 6
膣式子宮全摘出術 6
子宮筋腫核出 4
卵巣嚢腫核出術 6
付属器摘出 1
円錐切除 4
その他(虫垂切除等) 5
子宮鏡下手術 8
腹腔鏡下卵巣嚢腫核出 16
腹腔鏡下子宮筋腫核出術 10
診断的腹腔鏡 1
161
 
3. 紹介先高次医療機関
 
 本年も、高次医療機関に多くの方々を助けていただきました。
紹介(搬送)先とその内容について紹介します。
特に、重症患者さんを専門にいつも緊張かつ多忙にも拘わらず、当院からの緊急妊婦搬送をいつも快く受け入れてくださり、特に多くの母子を助けていただいた国立循環器病センター、市立豊中病院の先生方、スタッフの皆様など高次医療機関の関係者様への感謝は言葉に尽くせません。この場をかりて深謝いたします。
 今後も各高次医療機関との連携を密にしていき、安全な分娩を心がけていきます。
また外来妊婦健診や新生児健診で異常所見を発見した際にも症例に応じて、下記機関に紹介しておりますのでご安心ください。
 
3-1. 産科関連
 
産科関連は18件(母体搬送16件、新生児搬送2件)を搬送いたしました。

1) 国立循環器病センター:12件

1) 切迫早産 妊娠32週
2) 切迫早産 妊娠29週
3) 切迫早産(破水) 妊娠29週
4) 産後2日 HEELP症候群
5) 前置胎盤 せん通胎盤 妊娠34週
6) 切迫早産 妊娠29週
7) 切迫早産 妊娠30週
8) 切迫早産 妊娠31週
9) 低置胎盤 妊娠34週
10) 産後1日 HEELP症候群
11) 妊娠高血圧症候群 前置胎盤 妊娠34週
12) 胎児心奇形(新生児搬送)
 
2) 市立豊中病院 :4件
1) 産後2日 上腹部痛
2) 切迫早産 妊娠33週
3) 切迫早産 妊娠33週
4) 切迫早産 妊娠30週
 
3)大阪大学:1件
1) 妊娠38週 新生児仮死(新生児搬送)
 
4)兵庫県立こども病院:1件(新生児搬送)
1) 切迫早産 妊娠22週
 
その他、過去には淀川キリスト教病院、愛仁会高槻病院があります。
 
3-2. 婦人科関連
 
婦人科関連は、子宮癌、卵巣癌などの手術適応症例に対して、主に田附興風会北野病院を紹介しております。
 
4. 助産師外来
 
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