医療実績
 
はじめに
箕面レディースクリニックは2005年5月に新規移転開院当初、医師は狩谷院長と私小西のみでしたが、現在は、小児科薮田医師、麻酔科顧問斉藤医師、産婦人科杉並医師、宮西医師、上野医師が加わり、佐藤師長、竹元師長以下全職員で診療と入院生活のサービスをご提供させて頂いています。皆様のおかげをもちまして開院3年目を迎えることができました。私の着任以来、我々自身の質の向上のためにもご覧のホームページに加え、医療実績の積極的公開と、1年間のそのほかの内容を交えた年報を発刊、院内にて無料配布しております。
(開院2年目の第2巻は、現在、受付にて無料配布中です。)今回、開院後2年目(2006年5月から2007年4月まで)の手術・分娩・助産師外来などのデータがそろいましたので報告します。
 
1. 分娩統計
 
1-1. 分娩数
 
開院1年目は512件、2年目である本年は670件でした。現在も小児科の併設などにより増加しており本年の7月以降は、月70〜80件です。分娩数の制限はできる限り行いませんが、現在の安全かつひととひとのつながりを最優先した分娩をご提供できるよう職員一同精進してまいります。
分娩数 グラフ1  
 
  人数
H12 195
H13 225
H14 257
H15 278
H16 103
開院1年 512
2年 670
居住地域 グラフ2 ご紹介患者数 グラフ3
居住地域
分娩患者さんの居住地域は箕面市が42%、池田市と豊中市で計29%と全体の70%でした。今後も北摂地域を中心とした患者様の母子医療に貢献できるように頑張りたいと思います。

ご紹介患者
初診時から当院に妊婦検診に来ていただいた方は68%であり、実に32%の方が上記地域の近隣の同業の先生方からご紹介でした。妊婦検診は妊婦さんのご希望により、ご紹介いただいた先生方の診療所で、夜間や休診日はいつでも当院にかかっていただいています。ご紹介いただきました先生方のご期待を裏切らないよう感謝しながら当院で検診をいただいている妊婦さんと同様もしくはそれ以上に満足していただけるように頑張りたいと思います。
 
1-2. 分娩全体概要
 
 
  年齢 分娩回数 週数 体重
平均 31.5 1.67 39.6 3016.3
最小 18 1 34 1648
最大 45 5 42 4148
670件の分娩について内容を提示させて頂きます。
母体の年齢は最低18歳、最高45歳で平均31.5歳でした。
初産婦さんは325名、経産婦さんは345名で
 最高5人目でした。
週数は最小32週、最高42週で平均39.6週でした。
児の体重は最低1648g、最高4148gで
 平均体重は3016gでした。
 
1-3. 男女の内訳
 
 
  人数 体重
男児 359(53%) 3064.9 g
女児 318(47%) 2961.3g
性別は
 男の子が359人(53.0%)で平均体重は3064.9g
 女の子が318人(47.0%)で平均体重は2961.3g でした。
 
1-4. 分娩経験数
 
 
  人数 年齢 分娩週数 児の体重 分娩所要時間
初産婦 325 30.3 39.7 2992.9 10.7
経産婦 345 32.7 39.4 3038.1 6.4
初産婦さんは325名で平均年齢は30.3歳、
 分娩週数は39.7週、児の体重2992gでした。

経産婦さんは345名で平均年齢は32.7歳、
 分娩週数は39.4週、児の平均体重は3038gでした。
この比較でもおわかりのように分娩週数には初産婦さんも経産婦さんも大きな違いはありませんが、分娩所要時間が初産婦さんの平均10.7hrに対し経産婦さんは6.4hrで短い結果でした。
 
1-5. 分娩様式
 
帝王切開は39例(全体の5.8%)でした。そのうち選択式帝王切開は22例(全体の3.3 %)でした。その適応について表にしてみます。
分娩様式 選択式帝王切開適応
 
既往帝王切開(帝王切開希望) 10
初産 骨盤位 5
前置胎盤 2
双胎(胎位のため) 1
頚部筋腫合併 1
筋腫核出術後 1
間質部妊娠術後 1
妊娠高血圧症候群(希望) 1
予定(選択式)帝王切開の適応は既往帝王切開後の希望帝王切開が最も多く、ついで初産婦の骨盤位(逆子)でした。一方、麻酔科、輸血の準備を整えたことで、既往帝王切開後の子宮間質部妊娠術後妊娠など病院で断られ、当院で行えた帝王切開もありました。
一方、緊急帝王切開は17例(全体の2.5%)であり、すべて昨年よりも低い%でした。今後は小児科立会いになるため胎児機能不全における帝王切開では母児の安全がより一層増すかと思います。
 
1-6. VBAC(帝王切開後経膣分娩)
 
当院では既往帝王切開後の経膣分娩(一般にVBAC)を患者様の御希望があれば積極的に行っています。H12.1~H18.12では109例の既往帝王切開後分娩がありVBACは84例(77.0%)の方がtryされています。毎年、tryされる方の比率はほぼ一定です。通常の分娩も同様ですが、VBACではそれ以上に、安全かつ安易なものではなく以下に示します当院の成績でもそれはうかがえると思われます。そのことをご理解いただいた上で、ご夫婦のご希望があればなるべく沿いたいと考えています。
VBAC グラフ1
 
既往帝王切開後分娩(開院2年目)  
 
  平均週数 平均体重
VBAC 23(70%) 39.6週 3044.2g
選択式帝王切開 10(30%) 38.2週 2856g
開院2年目では33例(全分娩の4.9%)の方が過去帝王切開後の分娩で、うち23例(70%)の方が経膣分娩をtryされました。分娩週数や児の体重などはVBACの場合は自然陣痛発来を待っていますので予定帝王切開よりも大きいです。結果は幸いながら全症例で経膣分娩成功し、生児をえました。またVBAC症例には産後弛緩出血などは認める例は少数ありましたが幸い輸血までには至りませんでした。
 
既往帝王切開後分娩(開院2年まで)
 
既往帝王切開後分娩
117  
 
選択式帝王切開
30 (20.9%)
 
VBAC
87 (74.4%)
成功 86(98.9%)
失敗(緊急帝王切開) 1(1.1%)
子宮破裂 1(1.1%)
生児 87(100%)
 
旧クリニック時代の平成12年から19年4月までの過去7年の統計も合わせて示します。既往帝王切開後分娩は117例でVBACは87例(74.4%)です。
1症例で緊急帝王切開になりましたが86例(98.9%)で経膣分娩成功しました。児は全例生児をかつ健常児をえました。子宮破裂は1例(1.1%)に発生しました。幸いにも児は無事でしたが、母体は産後出血多量のため北野病院に搬送、幸いにも子宮摘出にはならず、開腹による止血術と輸血を行い退院となっています。VBACは決して安全かつ安易なものではないことがこの例からもご理解いただけると思います。
 
2. 手術統計
 
手術件数 グラフ1  
グラフ1
手術件数は126件と昨年とほぼ同数でしたが、グラフ2を見ていただけば2006年11月から腹腔鏡、子宮鏡下手術システムを導入したこと麻酔顧問医招聘により全身麻酔が可能になったことから、婦人科内視鏡手術が増加しました。

表・グラフ2
内容は産科手術である、帝王切開術や当院では双胎も積極的に受け入れていますので早産予防の子宮頚管縫縮術(一方、早産による母体搬送は2例にとどまりました。)が多いです。しかし、婦人科手術も全体の44%も行うことができました。特に内視鏡下手術は婦人科手術の32%を占めました。今後も積極的に実施していきたいと考えています。
手術内容 表・グラフ2  
 
  件数
帝王切開術 39
子宮頚管縫縮術 33
子宮外妊娠手術 3
腹式単純子宮全摘出術 7
膣式単純子宮全摘出術 7
卵巣嚢腫核出術 7
附属器切除術 1
子宮筋腫核出術 6
子宮脱根治術 1
円錐切除術 5
子宮鏡下手術 2
腹腔鏡下卵巣嚢腫核出術 10
腹腔鏡下子宮筋腫核出術 4
診断的腹腔鏡 1
126
 
3. 提携先医療機関
 
3-1. 産科関連
 
産科関連は8件(母体搬送3件、新生児搬送5件)を搬送いたしました。紹介(搬送)先とその内容について紹介します。今後も各高次医療機関との連携を密にしていき、安全な分娩を心がけていきます。 また外来妊婦健診や新生児健診で異常所見を発見した際にも症例に応じて、下記機関に紹介しておりますのでご安心ください。

1) 国立循環器病センター:4件

1) 切迫早産 妊娠33週
2) 切迫早産(破水)妊娠34週
3) 子宮破裂
4) 妊娠33週常位胎盤早期剥離 (新生児搬送)
 
2) 市立総合医療センター :2件(新生児搬送)
肥厚性幽門狭窄症(2件)
 
3)愛仁会高槻病院:1件(新生児搬送)
肥厚性幽門狭窄症(2件)
 
4)市立豊中病院:1件(新生児搬送)
生後4日目体重増加不良
 
その他、過去には淀川キリスト教病院、大阪大学があります。
 
3-2. 婦人科関連
 
婦人科関連は、子宮癌、卵巣癌などの手術適応症例に対して、主に田附興風会北野病院を紹介しております。
 
4. 助産師外来
 
→助産師外来実績のページへ
→新規移転開院1年目医療実績のページへ
閉じる
copyright