〒562-0004
大阪府箕面市牧落3-3-33
(産婦人科)
TEL:072-723-0351
(小児科)
TEL:072-720-7172


無痛分娩 院長から
無痛分娩は、産科医・麻酔科医・助産師の連携と技術が必要な医療分娩です。当院(MLC)では2015年より麻酔科医による硬膜外無痛分娩を開始しました。現在、麻酔科部長加藤真也医師、佐藤逸郎医師、江渕慧悟医師、吹田真一医師を中心とした麻酔科チームで計画無痛分娩では休日や夜間も含めて365日対応に加え、2023年8月1日からは平日9:00~17:00の当日希望無痛分娩も提供していきます。彼らの長年の個人的友人関係による最高のチームワークと妊婦さんを思う心が、100%麻酔科医分娩時の立会いと極めて低い帝王切開率と初産婦さんを制限をしないクリニックとしては稀有なMLC無痛分娩を提供できています。今後もクリニックの規模だから提供できる「ひと」と「ひと」のつながりの温かさを活かして
- 互いの顔や心も知るチーム医療によるつながりによる安全
- 外来や教室で育まれた妊婦さんとのつながりによる安心
- 入院生活を支えるサービスの快適さ
を提供するMLC分娩の一つの選択肢として、MLC無痛分娩を数ではなく、丁寧に発展させたいと思っています。
令和5年6月
理事長・院長 小西光長
MLC麻酔科医によるMLC無痛分娩について
MLCでは、安全性と皆様とのつながりを最優先に以下の無痛分娩を提供しています。
- MLC麻酔科チームが、分娩終了までの麻酔処置および全身管理を行います。
- MLC麻酔科チームが、計画無痛分娩をご予約の方には、夜間も含め365日体制で、計画日以外の夜間の突然の陣痛や破水にも対応します。
- MLC麻酔科チームが、皆様とつながりを優先するためのZOOM無痛教室と、最終希望者には麻酔科外来で個別面談とリスク評価を行います。
- 計画無痛分娩費用
15万円(硬膜外カテーテル挿入料5万円+分娩までの麻酔科医による麻酔分娩管理料10万円)を通常の分娩費用に追加させていただだきます。 ただし、- 硬膜外カテーテルを挿入したが分娩に至らず退院になった時は、硬膜外カテーテル挿入料の5万円のみいただきます。
- 無痛分娩進行中に緊急帝王切開になった時は、硬膜外カテーテル挿入料の5万円+通常の緊急帝王切開料金をいただきます。
- 2023年4月1日分娩より 夜間(20時〜翌朝8時)・祝日・日曜の硬膜外カテーテル挿入料は通常のカテーテル挿入料に5万円を追加させていただきます。
- 2023年8月1日より
安全性最優先のため事前エントリーと平日の9:00~17:00に限りですが、当日希望無痛分娩も開始します。⇒詳しくはこちら
MLC麻酔科チームによる無痛分娩を安全に受けていただくために
- 2023年 1月以降
- 新規ご予約の方は、以下の場合にはお受けできません。
- MLC 初診時(里帰り分娩では他院通院時の初診時)BMI30 以上
- 注記)
- BMIの計算式は体重/(身長mx身長m)です。
例 154cm(1.54m)で体重50kgの方は50/(1.54x1.54)=21.0となります。
- 患者さん本人が日本語でのコミュニケーションが困難と産婦人科医により判断された方
ただし分娩時に必ず付き添える方が日本語でのコミュニケーションが可能な場合は産婦人科外来受診の上で産婦人科医で判断させていただきます。 - 産婦人科での緊急時対応が困難と判断される他科疾患やその通院歴がある方(またはこれらが後日判明した方)。
- 脳梗塞などで抗凝固薬を内服中の方
- MLC 初診時(里帰り分娩では他院通院時の初診時)BMI30 以上
- すでにお受けした方でも
- 妊娠中に体重増加により BMI33(計算方法は上記)に達した方
は早期に麻酔科受診の上で麻酔科医と産婦人科医の総合判断でキャンセルさせていただくことがあります。
- 妊娠中に体重増加により BMI33(計算方法は上記)に達した方
- さらに
- 新たに産婦人科での緊急時対応が困難と判断される他科疾患が発症した方
- 硬膜下血腫のリスクから血小板減少(10 万/μl 未満)の方
はキャンセルさせていただきます。
無痛分娩の流れ
- 無痛分娩予約
- 安全性最優先から、原則事前予約による計画無痛分娩です。
ただし、計画無痛分娩ご予約の方の計画日前の破水や陣痛では夜間も含め365日麻酔科対応しています。そのため1日 の実施可能枠が埋まり次第終了しています。 - 現在、増枠中ですが、枠が極めて早期に埋まりご迷惑をおかけしています。逐次更新していますので麻酔科医によるMLC計画無痛分娩予約状況をご覧ください。
当院妊婦健診中の方はなるべく早期に外来担当医にお申し出されることをお勧めしています。 - 里帰りの方も、帰省時にはすでに枠が埋まっている可能性が高く、なるべく早期にご本人から診察時間にまずはお電話ください。
- 麻酔科医によるMLC計画無痛分娩予約状況
→詳しくはこちら - 2023年8月1日より
安全性最優先のため事前エントリーと平日の9:00~17:00に限りですが、当日希望無痛分娩も開始します。⇒詳しくはこちら
- 安全性最優先から、原則事前予約による計画無痛分娩です。
- 麻酔科外来受診
- 後日、麻酔科医が、無痛分娩についてご説明します。
- 最終予約
- 産婦人科外来で外来担当医と計画無痛の予定日を決めたのち、妊娠30週から36週までにMLC麻酔科チームとの個別麻酔科外来を受診してください。
その上でのキャンセルももちろん可能です。
なお、予約枠が埋まった場合は、ご希望に添えないことがございます。ご了承ください。
- 産婦人科外来で外来担当医と計画無痛の予定日を決めたのち、妊娠30週から36週までにMLC麻酔科チームとの個別麻酔科外来を受診してください。
- zoomによる無痛分娩教室
- 無痛分娩に興味があるけど決めかねている方、無痛分娩について具体的に知りたい方、無痛分娩することに決めたけどいろいろ聞きたい方、麻酔科医が無痛分娩についてわかりやすく解説します。ぜひご参加ください。→詳しくはこちら
- 年度別無痛分娩数の推移年度=5月〜翌4月末

当院(MLC)では2015年より麻酔科医による硬膜外無痛分娩を開始しました。ご希望が急増するなか、クリニック医療の根幹である顔の見える安全と安心体制を強化を行い、2019年4月よりMLCの新しい無痛分娩プロジェクトを始めました。
現在、麻酔科医による無痛分娩は、計画無痛分娩ご予約の方は、夜間や休日も含め365日体制ですので計画日以外の突然の陣痛や破水でもご安心ください。
- 麻酔科医によるMLC計画無痛分娩予約状況
→詳しくはこちら
- 当院の無痛分娩の実績年度=5月〜翌4月末
2015年度〜2018年度 旧MLC無痛 |
2019年度〜2022年度 新MLC無痛プロジェクト |
||
実施数 | 総数 | 104名 | 717名 2015年度〜合計821名 |
---|---|---|---|
初産婦 | 50名(48%) | 349名(49%) | |
経産婦 | 54名(52%) | 368名(51%) | |
麻酔科医分娩立会い率 | 28% | 100% | |
吸引分娩 | 初産婦 | 52.0% | 28.9% 2021年度〜現在 |
経産婦 | 27.8% | 9.3% 2021年度〜現在 | |
帝王切開 | 2.7%※1 2021年度〜現在 | ||
分娩所要 時間 |
初産婦 | 9時間49分 | 13時間00分 |
経産婦 | 6時間54分 | 6時間42分 | |
麻酔合併症 | 2例:くも膜下迷入 (麻酔科医の迅速対応により母児とも問題なし) |
なし |
- 特色 ①MLC無痛ではMLCの理念に基づき、初産婦の制限はしていません。
- 特色 ②新MLC無痛では、計画無痛ご予約の方の突然の陣痛や破水でも夜間休日を含め麻酔科医が硬膜外カテーテル挿入から分娩まで立会います。
- 特色 ③新MLC無痛では、特色②の結果として吸引分娩率は極めて減少しています。
- 特色 ④新MLC無痛では、初産婦が多いにも関わらず、産科・麻酔科・小児科助産師が一丸となった医療提供により極めて低い帝王切開率となっています。
加藤麻酔科部長の思い
私はこれまで国立循環器病研究センターなどで主に心臓麻酔や神経麻酔を専門としておりました。産科麻酔に興味を持ったきっかけは妻が3人目を無痛分娩で出産し、これまでの出産との違いにとても感動し、感謝されたのをきっかけにそのやりがいを実感し、MLCにて産科麻酔に従事しております。
MLCでは2015年から無痛分娩が始まり、ここ数年は世の中のニーズの高まりもあり無痛分娩の症例数は増えつつあります。日々の外来業務でも初産で痛みに対する恐怖心が強い、2人目で出産後も産後の体力を維持したいなどの声を聞き、無痛分娩のニーズの高まりを感じております。しかし、その一方で関西での医療事故の報道を見て無痛分娩は危ないのではないかと考えておられる方もいらっしゃるかもしれません。そのようなことが起きないように当院では麻酔専門医が夜間も含め365日無痛分娩に対応できるような体制となっております。国立循環器病研究センターに勤務時の信頼のできる同僚である佐藤逸郎先生、江渕慧悟先生、吹田真一先生が麻酔を担当してくれます。この体制によってより一層安全に麻酔を提供できると思っております。
麻酔科としては痛みを抑えることはもちろん、妊婦さんの体の状態を第一に考え、その方にあったできる限りの快適に出産をしていただけるように努めていきます。
そして出産の負担を軽減することは、お母さんにも赤ちゃんの為にもなると実感しています。
満足していただけるような出産をしていただけるよう日々全力で取り組んでおります。
無痛分娩に興味がある方は、なんでも聞いてください。
令和5年5月
麻酔科部長 加藤真也
情報公開について
硬膜外分娩の安全性に対する懸念が社会的に注目を集める中、この課題への対策を検討する目的で、平成29年度厚生労働行政推進調査事業補助金(厚生労働科学特別研究事業)「無痛分娩の実態把握及び安全管理体制の構築についての研究」が組織され、平成30年3月29日に「無痛分娩の安全な提供体制の構築に関する提言」が発表されました。この提言を受けて協議を重ねた結果、無痛分娩関係学会・単体連絡協議会(JALA)が発足されました。MLCでは、JALAの趣旨に賛同し無痛分娩(硬膜外分娩)に関する分かりやすい情報公開に努めております。
JALAについては、以下のサイトをご覧ください。
https://www.jalasite.org/
- JALAでMLCが公開している情報
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