お産について
お産について
- 自然分娩を基本としていますが、産婦さんや赤ちゃんの状態によっては、分娩誘発・陣痛促進・吸引分娩・会陰切開・帝王切開を行うこともあります。
- 基本的に陣痛でのご入院の場合はLDRでお産後状態が落ち着くまで過ごしていただきます。
- 破水でのご入院の場合は、陣痛が来ていなければ個室もしくは3人部屋で過ごしていただきます。
- 立会い分娩についてはこちらをご覧ください。
お願い
昨今の深刻な産科医不足に加え、分娩施設の減少と分娩制限のために分娩難民という言葉が社会問題化しています。
当院は、一人でも多くの北摂地域の方々へ安全な分娩と生命誕生の感動の提供をクリニックの第一使命と考えています。そのために産科医・小児科医・麻酔科医を中心に全スタッフがチーム一丸となり、できる限りお断りせずに分娩予約をお受けしております。夜間と土日祝日も当直医に加え、院長と副院長が交代で待機当番制、小児科医・麻酔科医も同じく完全当番制ですのでご安心ください。クリニック以上の安全とクリニックの良さである「顔が見える安心」を今後も提供していきます。
分娩が重なりお部屋が満床の場合、1日ほどご希望いただいているお部屋のご用意ができない場合がございます。
何卒、ご理解の上、ご協力とご了承をお願い申し上げます。
理事長・院長 小西 光長
当院で分娩をお受けできない方
- 医療的ハイリスクな方
当院では以下の医療的ハイリスクと考える方の分娩は、残念ではありますがお受けできません。
仮に一旦お受けしても、妊娠週数の経過により下記のハイリスクに該当する場合は転院となります。- 肥満
MLC 初診時(里帰り分娩では他院通院時の初診時)BMI30 以上- BMIの計算式は体重/(身長mx身長m)です。
例:154cm(1.54m)で体重50kgの方は50/(1.54×1.54)=21.0となります。
- BMIの計算式は体重/(身長mx身長m)です。
- 患者さん本人が日本語でのコミュニケーションが困難と判断された方
- 分娩時に必ず付き添える方が日本語でのコミュニケーションが可能な場合は、産婦人科外来受診の上で産婦人科医が判断させていただきます。
- 産婦人科での緊急時母体管理が困難な他科通院歴がある方(または後日判明した方)
高血圧症、糖尿病、自己免疫疾患、出血性素因(抗凝固薬を内服中の方)、喘息、悪性腫瘍、メンタル疾患など - 当院小児科では分娩後の新生児対応の困難が事前に判断される方
- 多胎妊娠
- 母体は当院で大丈夫と他科で診断されたが、出生後の新生児管理が当院では困難と当院小児科医で判断される方(2025年3月15日以降の新規の方より)
主に
- 妊娠36週未満の分娩
- 母体の内科疾患(糖尿病、自己免疫疾患など)から高いレベルの小児科管理を要する
- メンタル疾患で定期内服薬がある方
開院以来、上記に対して、当院では、ご両親のご希望になるべく添い、出生後に小児科医・産科医・助産師一丸で観察や加療に当たってきました。
今回、MLC新生児の安全向上ため、長年、高次機関のNICUで活躍してきた川西医師が入職し、これらのお母様から出生した赤ちゃんの豊富な経験をもとに検討してもらいました。その結果、時代と医療の変化から赤ちゃんの無事を第一に考えて、分娩をお受けできないことになったことをご理解ください。なお詳しい新生児リスクの説明ご希望の場合は、これまで下記5での麻酔科医と同じく、小児科医から直接ご説明させていただきますので遠慮なく産科担当医にお申し出ください。
- 麻酔困難が予想される方
これまで通り麻酔科診察の上で、麻酔科医から丁寧なご説明をしています。 - 輸血拒否など信仰等の理由で救命的治療を拒否される方
- その他、何らかの理由で医師が当院での通常の分娩が医療的に困難と認める方
- 肥満
- 当院の体制や規則にご理解いただけない方
- 当院の安全なチーム医療体制の維持を困難にする医師の男女性別も含め特定医師を過度に強くご希望される方の診療や分娩取り扱いはお受けできません。
- 当院の規則や職員の指示を守らず、暴言・暴力・迷惑行為(解決し難い要求・SNSでの暴言や虚偽の内容を拡散や当院の関係者に対する誹謗中傷等)などを繰り返される方の診療や分娩取り扱いはお受けできません。
分娩予約に関する手続き
里帰り出産について
- 当院では、お母さんとお子さんの安全な分娩と行き届いたサービスのためにやむをえず、分娩制限をする場合がございます。つきましては、出産予定日が決まりましたら妊娠15週ごろまでに直接ご来院の上、分娩予約をお願いいたします。(ご家族の方が代理でご予約いただくことも可能です。)
- 申し訳ございませんが、お電話での分娩予約は承りかねます。
- 妊婦健診の経過が順調であれば、妊娠34~35週ごろから当院へ転院してください。
- 無痛分娩をお考えの方や帝王切開予定の方、並びに現在健診を受けておられる施設で胎盤の位置が低い、逆子、切迫早産などと診断を受けている方は32週ごろに里帰りをお願いいたします。
豊中・吹田・茨木や川西・大阪市北部から分娩でお越しの方へ
小西院長より
2020年以降、豊中・吹田・茨木市をはじめ川西・大阪市北部からも麻酔科・小児科併設の安全と産前産後ケアの安心、そして食事など高いサービスから、完全麻酔科医による無痛分娩だけでなく、自然分娩や帝王切開予定の方など、我が子の誕生を最高なメモリアルにしたいと望まれるご夫婦の分娩場所として広く選択していただいています。詳細は医療実績や麻酔科による無痛分娩に示す通りです。
改めて豊中・吹田・茨木市をはじめ川西・大阪市北部のほぼ全域から、分娩や陣痛入院の多い夜間に車で15〜20分というアクセス便利な地にあることを再認識しています。さらに2024年3月の大阪北急行の延伸により、箕面萱野駅まで大阪市内から30分以内となり、北摂を代表するバスターミナルにもなるようです。MLCも箕面萱野駅直結のみのおキューズモール内に婦人科分院を7月にオープン予定で、さらに多くの地域の方にMLCを知っていただけると職員一同楽しみながら日々送っています。
今後、分娩施設の減少と麻酔科・小児科併設のクリニックが北摂だけでなく府内でも稀有であることから、豊中・吹田・茨木市をはじめ、川西・大阪市北部などの方々だけでなく、さらに遠方のご夫婦にも安心していただけるように、産前ケアとしてEarly stayという前入り入院プランもご用意しています。
少子化や分娩施設の激減など、新しい家族の誕生を迎えたい方々には暗く不安な世の中ですが、MLCは少しでも明るくできるように職員一同笑顔でお待ちしています。