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2025.10.05トピックス
Kizuna20を終え、深まるKizuna
この度は第一回「Kizuna20」にご参加いただきありがとうございました。成人されたお子様の同席もとても嬉しく、また遠方から丁寧な手紙を寄せて下さった方もおられました。インスタにもあげた温かい会となり、MLC職員一同も胸が熱くなりました。
MLCも本年、節目の20年を迎えました。私が2005年開院当初から節目の開院20年に是非ともしたく温めていた企画が、この「Kizuna20」でした。
2005年開院時はスタッフ総勢40名で、初年度512名の方に分娩していただきました。あれから20年、MLCは小児科・麻酔科・婦人科専門かやの分院と保育知育合わせ総勢150名に成長しました。終身の私以外に、現在も看護部4名、事務課1名、管理部2名が在職し、当日も参加しました。そして、20年で約19000名の家族史のスタートに立ち会ってきました。
Kizuna20の原型は、私が20歳の北大生時代に、成人式のためクリスマス一色の札幌から半ば義務的に大阪に帰省した日に遡ります。中学生以降、母とはあまり話をしなくなっていましたが、その日の母は私の母子手帳を見せ、病院や医師・助産師やお産のエピソードを1時間近くイキイキと話してきました。余白には感想も書いてありました。この小冊子は母の宝物と人生で、思い出や家族史が詰まっており、そこに名前が残せる産婦人科医はいいなと思いました。あれから37年、私は産婦人科医かつ4人の父親になり、母親にとり母子手帳は宝物で、親にとり子供の20歳は特別なものと実感しています。
512名の方にとりこの20年は、悩んだり、笑ったり、怒ったり、喜んだり、楽しい時も辛い時もあった人生で最もメモリアルな20年だったと思います。この20年を頑張ってきた人、そして今も頑張っている人に、一時メモリアルな場所に戻り、思い出を語りお祝いをする企画を始めたい!とのMLC恒例小西の一声から、助産師外来の福山・小林助産師が、産後ケアIrohaメンバー中心に新企画チームを結成しました。私がチームにお願いした、豪華盛大ではなく、MLC理念の<人と人のつながり>に沿った企画を!という難題にも多職種横断チームは、インスタで紹介しているように企画名のKizuna20やロゴマークから具体的な内容まで会議を重ね進めてくれました。
512人の方には512通りのストーリーと思い出がありますが、人生で最も良かった日、期待と明るい未来が見えていた日が、このMLCで過ごした日だったと思います。ですが、一度退院すれば、再び患者さんになるか面会でないと入れなくなります。そこでKizuna20では、大切な思い出を呼び起こすきっかけとして、20年変わらない待合、詰所、新生児室、LDR、部屋そしてダイニングで、(顔ぶれは変わっても)20年変わらない温かいMLCスタッフとのひとときを過ごしていただくことで、お子様やご家族の方とあの日の思い出を語る時間を提供し、明日からまた次の20年歩こう!と思ってもらう企画にしました。Kizuna20は来年以降も続けていきます。MLCもこのKizuna20を通して、育てていただいた皆様に改めて感謝し、この箕面の地にしっかりと足をつけ、根を張り着実に歩みたいと思っています。
最後に、参加いただいた皆様、Kizuna20チームの皆様ありがとうございました。
令和7年10月5日
理事長・院長 小西光長